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2026年10月 確認

蓄電池の補助金は、どんな順番で申請する?

結論

  • 東京都は「事前申込 → 契約・設置・支払い → 交付申請兼実績報告」の順です。事前申込は契約の前に出します
  • 区や市は、工事の前に申請する「事前申請型」と、支払いのあとに申請する「事後申請型」に分かれます
  • 令和8年度から、都の実績報告には「金融機関発行の証明書等」が必須です。現金での支払いは対象外です

都の事前申込には見積書を添えるので、申請の準備は見積もりをとるところから始まります。

蓄電池の補助金は、申し込む順番をまちがえると受け取れません。とくに東京都の補助は、業者と契約する前に「事前申込」をすませる必要があります。[1]

区や市の補助は、自治体ごとに順番が違います。工事の前に申請して決定を待つ区もあれば、支払いが終わってから申請する区もあります。このページでは、都と区市の流れを並べ、どの時点で何をするかを整理します。

補助金の額は条件でほぼ決まりますが、払う額は設置費用しだいです。そして都の事前申込には見積書が必要です。[1] 見積もりをとる段階で、申請の段取りも業者と確かめておくと、順番のまちがいを防げます。

事前申請型と事後申請型の違い

結論から言うと、事前申請型は「決定を受けてから工事」、事後申請型は「工事と支払いのあとに申請」です。

事前申請型の区で、決定より前に工事を始めると対象外になります。大田区は足場の設置も工事の開始に含めています。[10] 墨田区も、足場の設置など着工したあとの申請は受け付けません。[6]

事後申請型は、工事の前に区へ出す書類はありません。そのかわり「支払いから12か月以内」のような申請の期限があります。[12] ただし、区が事後申請型でも、東京都の事前申込は契約の前に必要です。[1]

事前申請型 事後申請型
区へ申請する時期 契約や着工の前 設置と支払いのあと
工事を始められる時期 区の決定の通知を受けてから 都の受付通知のあと
まちがえると 先に着工すると対象外 申請の期限を過ぎると対象外
主な例 港区、中央区、江東区、墨田区、大田区、葛飾区、千代田区、八王子市 [7][8][4][6][10][9][21][11] 足立区、荒川区、文京区、新宿区、杉並区、豊島区、品川区、中野区、調布市 [12][17][23][15][13][14][16][18][22]

東京都の補助は、表の左右どちらの区でも「事前申込が先」です。都は事前申請型だと覚えておくと迷いません。

東京都の外でも、事前申請型が目立ちます。川崎市は、契約のあとに交付申請を出し、交付決定を受けてから着工します。[24] 横浜市は設置の前に申請し、受理のメールが届いた翌日から着工できます。[25]

あなたがやること: 住んでいる区や市のページで、申請が「工事の前」か「支払いのあと」かを確かめます。

東京都の申請は7つの手順

東京都の蓄電池の補助は、事前申込から振込まで7つの手順で進みます。[1]

最初の事前申込は、電子申請で出します。必要なのは、事前申込書、見積書、個人情報の取扱いに関する同意書(誓約書)の写しです。[1] 受付通知のメールが届いた日から、業者と契約できます。郵送の受領通知を待つ必要はありません。[1]

  1. 事前申込:契約の前に、見積書などを電子申請で出す [1]
  2. 事前申込受付通知:公社からメールで届く。この日以降に契約できる [1]
  3. 事前申請申込受領通知:公社から郵送で届く [1]
  4. 契約・着工・支払い:業者と契約し、工事をして、代金を払う [1]
  5. 交付申請兼実績報告:設置と支払いが終わったら、電子申請で出す [1]
  6. 審査・交付決定:公社が書類を審査し、交付決定通知書を送る [1]
  7. 振込:交付決定通知書の送付から1〜2か月程度。振込日の連絡はない [1]

事前申込の受付は、2027年3月31日17時までです。[1] 2026年10月1日以降の事前申込では、SIIの2026年度の登録製品だけが対象になります。[1][2]

都の補助を受けるには、太陽光が設置済みか同時に設置すること、または再エネの電力メニューを契約していることが必要です。[1] 補助額は「蓄電容量 × 10万円」と「税抜の対象経費から国・他自治体の補助を引いた額」の小さい方です。[1]

例(前提: 既存住宅・太陽光あり・蓄電池7kWh・工事費が十分)
7kWh × 10万円 = 70万円(対象経費が上限)[1]

あなたがやること: 見積書がそろったら、契約より先に事前申込を出します。受付通知のメールを確かめてから契約します。

都の事前申込は契約の前に必要です。見積もりの段階で、申請に慣れた業者に段取りを相談すると安心です。

区市ごとの申請のタイミング

区や市の申請のタイミングは、「着工の何日前」「支払いから何か月以内」のように細かく決まっています。

同じ事前申請型でも、着工の2週間前でよい区と、4週間前までに出す区があります。窓口に持参しないと受け付けない区もあります。[6] 次の表は、2026年10月24日に確認した各区市の決まりです。

区市 申請のタイミング 期限・注意
港区 着工前。決定の通知のあとに着工 [7] 交付申請は2027年1月29日、完了報告は2月26日まで [7]
中央区 工事の2週間程度前まで [8] 予算残額が20%になると窓口のみ [8]
江東区 着工前(約1か月前の申請を推奨)[4] 申請は2027年3月15日必着 [4]
墨田区 着工の1か月前〜7営業日前 [6] 窓口に持参のみ。郵送不可 [6]
大田区 工事開始前に事前申込 [10] 足場も工事に含む。工事前の写真が必須 [10]
葛飾区 着工の4週間前までに事前協議 [9] 区の回答書を受け取ってから着工 [9]
千代田区 工事着手前。決定のあとに着工 [21] 11月2日から受付を再開。申請は2027年2月15日まで [21]
八王子市 機器の設置工事の着工前 [11] 予算到達後は補欠枠のみ [11]
足立区 支払いの完了から12か月以内 [12] 第3期は12月28日まで、第4期は1月4日から [12]
荒川区 設置完了日から1年以内 [17] 受付は2027年2月26日まで(消印有効)[17]
新宿区 施工と支払いの完了後 [15] 第3期は11月2日〜12月25日必着 [15]
杉並区 工事と支払いの完了後 [13] 受付は2027年2月26日まで [13]
豊島区 施工と支払いの完了後 [14] 2026年2月1日〜2027年1月31日に施工完了したもの [14]
中野区 設置後 [18] 後期は11月30日8時30分から [18]
調布市 領収日から6か月以内(必着)[22] 受付は2027年3月10日まで [22]

表のとおり、事後申請型にも「設置から1年以内」などの期限があります。期限は自治体ごとに違うので、契約の前に自分の区の欄を確かめてください。

予算に達すると、期限の前でも受付は終わります。北区は2026年9月25日に、予算に達して受付を終えました。[5]

あなたがやること: 自分の区の「申請できる時期」と「最終の期限」を、カレンダーに書き出します。

都と区を組み合わせる順番

都と区の補助を両方使うときは、都の事前申込を軸にして、区の手続きを前後に差し込みます。

区によっては、都の決定や確定の書類がないと申請できません。品川区は、国や都の補助を併用するとき、その交付確定を示す書類の写しを求めています。[16] 新宿区と中央区も、申請の時点で国や都の決定・確定があれば、その写しを出すよう求めています。[15][8]

組み合わせ 順番の例
都+事前申請型の区(江東区など) 見積もり → 都の事前申込と区の交付申請 → 都の受付通知・区の交付決定 → 契約・着工 → 支払い → 都の実績報告・区の完了報告 [1][4]
都+事後申請型の区(足立区など) 見積もり → 都の事前申込 → 受付通知 → 契約・着工 → 支払い → 都の実績報告と区の申請 [1][12]
都の確定を待つ区(品川区・板橋区) 都の交付確定の書類が届いてから区へ申請 [16][19]

板橋区は、太陽光が対象のポイント事業で、都の助成額が確定した機器を対象にしています。[19] このように、区の申請が都の確定を待つ形になると、区の受け取りはさらに後になります。

あなたがやること: 区の申請に「都の決定・確定の書類」が要るかを確かめ、要るなら都の手続きを早めに進めます。

守りたい期限

都の手続きには、事前申込の有効期限と、不備を直す期限があります。

都の事前申込の有効期限は1年間です。交付申請兼実績報告は、その有効期限と2029年3月30日のうち早い日までに出します。[1] 公社から修正を求められたら、その日の翌日から180日以内に直します。直さないと、申請を取り下げたとみなされます。[1]

手続き 期限 出典
都の事前申込 2027年3月31日17時まで [1]
都の交付申請兼実績報告 事前申込の有効期限(1年)と2029年3月30日のうち早い日 [1]
都の不備の修正 修正を求められた日の翌日から180日以内 [1]
港区の完了報告 2027年2月26日まで [7]
墨田区の完了書類 2027年3月17日までに区の審査に合格 [6]
大田区の本申請 2027年3月19日17時まで [10]

区の期限は年度末に集まっています。墨田区のように「審査に合格するまで」が期限の区もあるので、工事が3月にずれこむと間に合わないことがあります。[6]

あなたがやること: 工事の完了予定日から逆算し、都と区の両方の期限に間に合うかを業者と確かめます。

必要書類と支払いの決まり

都の事前申込は3点の書類で出せますが、実績報告では支払いを証明する書類が必須です。

令和8年度の事前申込分から、実績報告のときに「金融機関発行の証明書等」の提出が必須になりました。[2] 都は「現金の受け渡し」による取引を、助成の対象外としています。[3] 振込やローンなど、金融機関の記録が残る方法で払います。

書類 求めている区市の例
見積書・内訳書 江東区(施工会社の印)、中央区(発行から3か月以内)、葛飾区 [4][8][9]
着工前の写真 江東区(カラー)、墨田区(撮影日入り)、大田区(ないと対象外)[4][6][10]
領収書と内訳 杉並区、豊島区、荒川区(本体と施工の内訳)[13][14][17]
SII登録がわかる資料 港区(検索結果の印刷)、杉並区、豊島区 [7][13][14]
納税証明書 北区、葛飾区(課税証明書は不可)[5][9]
国・都の決定や確定の書類 品川区、新宿区、中央区(併用する場合)[16][15][8]

区の書類では、申請者、契約者、領収書の宛名、振込口座の名義をそろえるよう求めることが多いです。[13][14] 家族の名義で支払うと申請できないことがあるので、契約の前に名義を決めておきます。

あなたがやること: 契約者と支払う人を同じにし、支払いは金融機関の記録が残る方法にします。

SII登録品かどうかは、見積書に書かれた型番で確かめられます。

業者に任せられる範囲

東京都の手続きは代行を頼めますが、区や市には本人の申請が必要なところもあります。

都は、申請の手続きの代行を第三者に頼めるとしています。代行を頼むと、公社からの連絡は原則として代行者に届きます。[1] 区や市の扱いは次のとおりです。

自治体 代行の扱い 出典
東京都 手続きを第三者に依頼できる [1]
足立区・江東区・港区・豊島区 業者による提出・代理申請ができる [12][4][7][14]
新宿区 代行できる。1代行者あたり1日5件まで [15]
中野区 代行は原則として販売した事業者。交付決定通知は本人に郵送 [18]
大田区 委任状があれば、受注した区内の中小事業者が代理申請できる [10]

代行を頼んでも、申請するのは本人です。都の申請状況は、事前申込の受付番号があれば電子申請で確かめられます。代行を頼んだ場合は、受付番号を代行者に聞きます。[2]

代行者の不正には、自治体が措置をとっています。新宿区は2026年9月9日から1年間、実際と異なる申請書を作った手続代行者を、補助の対象外にしました。[20]

あなたがやること: どこまで任せるかを契約の前に業者と決め、事前申込の受付番号を控えます。

代行の範囲は業者ごとに違うため、複数社の見積もりで対応をくらべると選びやすくなります。

つまずきやすい5つの点

つまずきの多くは、順番、名義、支払い方法、製品、期限の5つです。

確認すること 理由
都の受付通知より後に契約したか 都は事前申込の前の契約を対象にしない [1]
製品がSIIの2026年度登録品か 10月1日以降の事前申込はこの条件 [1]
支払いが現金でないか 現金の受け渡しは対象外 [3]
事前申請型の区で、決定より後に着工したか 先に着工すると対象外 [7][4]
申請者・契約者・宛名・口座がそろっているか 名義が違うと受け付けない区がある [13][14]

受付状況は週ごとに変わることがあります。申請の直前にも、都と区のページで受付中かどうかを確かめてください。

あなたがやること: 契約の前にこの表を業者と一緒に見て、5つすべてに答えられるかを確かめます。

あなたの地域の補助金

あなたの地域の補助金

申請の順番は、地域ごとに違います。住んでいる地域の手続きと受付状況を確かめてください。

次にやること

順番を決めるには、まず見積書が必要です。都の事前申込にも見積書を添えるため、申請に慣れた業者から早めに見積もりをもらっておくと、段取りが組みやすくなります。

よくある質問

都の事前申込の前に、業者と契約してもいい?

いいえ。都は、事前申込の受付通知の日から契約できるとしています。[1] 見積もりをとるのは事前申込の前で問題ありません。

区が事後申請型なら、都の申請もあとでいい?

いいえ。区が事後申請型でも、都の事前申込は契約の前に必要です。[1] 区と都の順番は別々に考えます。

申請はすべて業者に任せられる?

都の手続きは代行を頼めます。[1] 区は扱いが違い、中野区のように代行できる事業者を限る区もあります。[18] 申請者は本人なので、受付番号と通知は自分でも確かめます。

クレジットカードで払っても大丈夫?

都は金融機関発行の証明書等を求め、現金の受け渡しを対象外としています。[2][3] 区では、文京区のように口座から引き落とされたあとを支払い済みとする例があります。[23] 支払い方法は契約の前に業者と確かめてください。

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この記事を書いた人

蓄電池補助金ノート編集部

国・都・区市町村の公式ページと要綱を読み、金額と条件を毎週確認しています。運営はアースダイバー株式会社です。

運営会社:アースダイバー株式会社

編集方針と確認の方法

出典

  1. 令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業 助成金申請の手引き ver.1.0(東京都環境公社、2026年5月29日、PDF) p.3〜4(流れ・契約の時期・振込の目安)、p.10・p.12(対象機器・太陽光等の条件)、p.17(助成額)、p.18〜21(事前申込・期限・修正・代行) 2026年10月24日確認
  2. 令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業(クール・ネット東京)(提出書類変更・助成対象機器変更のお知らせ、申請状況確認) 2026年10月24日確認
  3. 令和7年度事業の受付期間及び令和8年度事業の概要・今後の予定について(東京都環境局・東京都環境公社、2026年2月18日、PDF) 2026年10月24日確認
  4. 江東区 地球温暖化防止設備導入助成 事業のご案内(個人住宅用、2026年4月1日、PDF) 2026年10月24日確認
  5. 北区 再生可能エネルギー及び省エネルギー機器等導入助成(一般用)(2026年9月25日更新)/ご案内【一般用】(令和8年度、PDF) 2026年10月24日確認
  6. 墨田区 地球温暖化防止設備導入助成制度 令和8年度 申請編パンフレット(PDF) 2026年10月24日確認
  7. 港区 創エネ・省エネ助成パンフレット(2026年版、PDF) 2026年10月24日確認
  8. 中央区 自然エネルギー・省エネルギー機器等導入費助成(住宅用)(2026年10月5日掲載) 2026年10月24日確認
  9. 令和8年度 個人住宅用かつしかエコ助成金のご案内(葛飾区、PDF) 2026年10月24日確認
  10. 令和8年度 大田区住宅リフォーム助成事業 パンフレット(PDF) 2026年10月24日確認
  11. 八王子市 再生可能エネルギー利用機器等設置費補助制度(2026年9月4日更新) 2026年10月24日確認
  12. 足立区 太陽光発電システム及び蓄電池設置費補助金(設置後申請)(2026年10月1日更新) 2026年10月24日確認
  13. 杉並区 エコ住宅促進助成 手続き案内(令和8年度、2026年10月15日更新)/申請の手引き(PDF) 2026年10月24日確認
  14. 豊島区エコ住宅普及促進費用助成金(個人住宅向け、2026年10月14日更新) 2026年10月24日確認
  15. 新宿区 新エネルギー及び省エネルギー機器等の導入補助(2026年10月16日更新) 2026年10月24日確認
  16. 令和8年度 しながわゼロカーボンアクション助成 ご案内パンフレット(品川区、2026年5月1日、PDF) 2026年10月24日確認
  17. 荒川区エコ助成事業(2026年10月16日更新)/よくある質問(令和8年4月1日現在、PDF) 2026年10月24日確認
  18. 中野区 省エネルギー設備等の設置に係る費用の一部を補助します(2026年9月4日更新)/令和8年度 Q&A(PDF) 2026年10月24日確認
  19. 板橋区 令和8年度 省エネ・再エネ機器等導入ポイント(いたばしエコポイント事業) 2026年10月24日確認
  20. 新宿区 手続代行者に対する措置について(2026年9月9日) 2026年10月24日確認
  21. 令和8年度千代田区省エネルギー改修等助成制度(2026年10月23日更新) 2026年10月24日確認
  22. 調布市 太陽光発電設備・蓄電池設備等設置補助 令和8年度 制度案内(2026年7月24日更新、PDF) 2026年10月24日確認
  23. 文京区 新エネルギー・省エネルギー設備設置費の助成について(2026年10月20日更新)/令和8年度 助成パンフレット(PDF) 2026年10月24日確認
  24. 川崎市太陽光発電設備等設置費補助金交付要綱(R8)(川崎市、PDF) 第9条・第11条の2 2026年10月24日確認
  25. 横浜グリーンエネルギーパートナーシップ事業(横浜市、2026年10月23日更新)/YGrEP 事業説明資料(PDF) p.16〜17 2026年10月24日確認

更新履歴

  • 2026年10月24日 新しい構成で全面改稿。区市ごとの申請のタイミングの表、都と区を組み合わせる順番、支払いの決まりを追加
  • 2026年10月24日 公開

次回確認予定:2026年11月24日