結論
- 東京都は「事前申込 → 契約・設置・支払い → 交付申請兼実績報告」の順です。事前申込は契約の前に出します
- 区や市は、工事の前に申請する「事前申請型」と、支払いのあとに申請する「事後申請型」に分かれます
- 令和8年度から、都の実績報告には「金融機関発行の証明書等」が必須です。現金での支払いは対象外です
都の事前申込には見積書を添えるので、申請の準備は見積もりをとるところから始まります。
事前申請型と事後申請型の違い
結論から言うと、事前申請型は「決定を受けてから工事」、事後申請型は「工事と支払いのあとに申請」です。
事前申請型の区で、決定より前に工事を始めると対象外になります。大田区は足場の設置も工事の開始に含めています。[10] 墨田区も、足場の設置など着工したあとの申請は受け付けません。[6]
事後申請型は、工事の前に区へ出す書類はありません。そのかわり「支払いから12か月以内」のような申請の期限があります。[12] ただし、区が事後申請型でも、東京都の事前申込は契約の前に必要です。[1]
| 事前申請型 | 事後申請型 | |
|---|---|---|
| 区へ申請する時期 | 契約や着工の前 | 設置と支払いのあと |
| 工事を始められる時期 | 区の決定の通知を受けてから | 都の受付通知のあと |
| まちがえると | 先に着工すると対象外 | 申請の期限を過ぎると対象外 |
| 主な例 | 港区、中央区、江東区、墨田区、大田区、葛飾区、千代田区、八王子市 [7][8][4][6][10][9][21][11] | 足立区、荒川区、文京区、新宿区、杉並区、豊島区、品川区、中野区、調布市 [12][17][23][15][13][14][16][18][22] |
東京都の補助は、表の左右どちらの区でも「事前申込が先」です。都は事前申請型だと覚えておくと迷いません。
東京都の外でも、事前申請型が目立ちます。川崎市は、契約のあとに交付申請を出し、交付決定を受けてから着工します。[24] 横浜市は設置の前に申請し、受理のメールが届いた翌日から着工できます。[25]
あなたがやること: 住んでいる区や市のページで、申請が「工事の前」か「支払いのあと」かを確かめます。
東京都の申請は7つの手順
東京都の蓄電池の補助は、事前申込から振込まで7つの手順で進みます。[1]
最初の事前申込は、電子申請で出します。必要なのは、事前申込書、見積書、個人情報の取扱いに関する同意書(誓約書)の写しです。[1] 受付通知のメールが届いた日から、業者と契約できます。郵送の受領通知を待つ必要はありません。[1]
- 事前申込:契約の前に、見積書などを電子申請で出す [1]
- 事前申込受付通知:公社からメールで届く。この日以降に契約できる [1]
- 事前申請申込受領通知:公社から郵送で届く [1]
- 契約・着工・支払い:業者と契約し、工事をして、代金を払う [1]
- 交付申請兼実績報告:設置と支払いが終わったら、電子申請で出す [1]
- 審査・交付決定:公社が書類を審査し、交付決定通知書を送る [1]
- 振込:交付決定通知書の送付から1〜2か月程度。振込日の連絡はない [1]
事前申込の受付は、2027年3月31日17時までです。[1] 2026年10月1日以降の事前申込では、SIIの2026年度の登録製品だけが対象になります。[1][2]
都の補助を受けるには、太陽光が設置済みか同時に設置すること、または再エネの電力メニューを契約していることが必要です。[1] 補助額は「蓄電容量 × 10万円」と「税抜の対象経費から国・他自治体の補助を引いた額」の小さい方です。[1]
例(前提: 既存住宅・太陽光あり・蓄電池7kWh・工事費が十分)
7kWh × 10万円 = 70万円(対象経費が上限)[1]
あなたがやること: 見積書がそろったら、契約より先に事前申込を出します。受付通知のメールを確かめてから契約します。
都の事前申込は契約の前に必要です。見積もりの段階で、申請に慣れた業者に段取りを相談すると安心です。
区市ごとの申請のタイミング
区や市の申請のタイミングは、「着工の何日前」「支払いから何か月以内」のように細かく決まっています。
同じ事前申請型でも、着工の2週間前でよい区と、4週間前までに出す区があります。窓口に持参しないと受け付けない区もあります。[6] 次の表は、2026年10月24日に確認した各区市の決まりです。
| 区市 | 申請のタイミング | 期限・注意 |
|---|---|---|
| 港区 | 着工前。決定の通知のあとに着工 [7] | 交付申請は2027年1月29日、完了報告は2月26日まで [7] |
| 中央区 | 工事の2週間程度前まで [8] | 予算残額が20%になると窓口のみ [8] |
| 江東区 | 着工前(約1か月前の申請を推奨)[4] | 申請は2027年3月15日必着 [4] |
| 墨田区 | 着工の1か月前〜7営業日前 [6] | 窓口に持参のみ。郵送不可 [6] |
| 大田区 | 工事開始前に事前申込 [10] | 足場も工事に含む。工事前の写真が必須 [10] |
| 葛飾区 | 着工の4週間前までに事前協議 [9] | 区の回答書を受け取ってから着工 [9] |
| 千代田区 | 工事着手前。決定のあとに着工 [21] | 11月2日から受付を再開。申請は2027年2月15日まで [21] |
| 八王子市 | 機器の設置工事の着工前 [11] | 予算到達後は補欠枠のみ [11] |
| 足立区 | 支払いの完了から12か月以内 [12] | 第3期は12月28日まで、第4期は1月4日から [12] |
| 荒川区 | 設置完了日から1年以内 [17] | 受付は2027年2月26日まで(消印有効)[17] |
| 新宿区 | 施工と支払いの完了後 [15] | 第3期は11月2日〜12月25日必着 [15] |
| 杉並区 | 工事と支払いの完了後 [13] | 受付は2027年2月26日まで [13] |
| 豊島区 | 施工と支払いの完了後 [14] | 2026年2月1日〜2027年1月31日に施工完了したもの [14] |
| 中野区 | 設置後 [18] | 後期は11月30日8時30分から [18] |
| 調布市 | 領収日から6か月以内(必着)[22] | 受付は2027年3月10日まで [22] |
表のとおり、事後申請型にも「設置から1年以内」などの期限があります。期限は自治体ごとに違うので、契約の前に自分の区の欄を確かめてください。
予算に達すると、期限の前でも受付は終わります。北区は2026年9月25日に、予算に達して受付を終えました。[5]
あなたがやること: 自分の区の「申請できる時期」と「最終の期限」を、カレンダーに書き出します。
都と区を組み合わせる順番
都と区の補助を両方使うときは、都の事前申込を軸にして、区の手続きを前後に差し込みます。
区によっては、都の決定や確定の書類がないと申請できません。品川区は、国や都の補助を併用するとき、その交付確定を示す書類の写しを求めています。[16] 新宿区と中央区も、申請の時点で国や都の決定・確定があれば、その写しを出すよう求めています。[15][8]
| 組み合わせ | 順番の例 |
|---|---|
| 都+事前申請型の区(江東区など) | 見積もり → 都の事前申込と区の交付申請 → 都の受付通知・区の交付決定 → 契約・着工 → 支払い → 都の実績報告・区の完了報告 [1][4] |
| 都+事後申請型の区(足立区など) | 見積もり → 都の事前申込 → 受付通知 → 契約・着工 → 支払い → 都の実績報告と区の申請 [1][12] |
| 都の確定を待つ区(品川区・板橋区) | 都の交付確定の書類が届いてから区へ申請 [16][19] |
板橋区は、太陽光が対象のポイント事業で、都の助成額が確定した機器を対象にしています。[19] このように、区の申請が都の確定を待つ形になると、区の受け取りはさらに後になります。
あなたがやること: 区の申請に「都の決定・確定の書類」が要るかを確かめ、要るなら都の手続きを早めに進めます。
守りたい期限
都の手続きには、事前申込の有効期限と、不備を直す期限があります。
都の事前申込の有効期限は1年間です。交付申請兼実績報告は、その有効期限と2029年3月30日のうち早い日までに出します。[1] 公社から修正を求められたら、その日の翌日から180日以内に直します。直さないと、申請を取り下げたとみなされます。[1]
| 手続き | 期限 | 出典 |
|---|---|---|
| 都の事前申込 | 2027年3月31日17時まで | [1] |
| 都の交付申請兼実績報告 | 事前申込の有効期限(1年)と2029年3月30日のうち早い日 | [1] |
| 都の不備の修正 | 修正を求められた日の翌日から180日以内 | [1] |
| 港区の完了報告 | 2027年2月26日まで | [7] |
| 墨田区の完了書類 | 2027年3月17日までに区の審査に合格 | [6] |
| 大田区の本申請 | 2027年3月19日17時まで | [10] |
区の期限は年度末に集まっています。墨田区のように「審査に合格するまで」が期限の区もあるので、工事が3月にずれこむと間に合わないことがあります。[6]
あなたがやること: 工事の完了予定日から逆算し、都と区の両方の期限に間に合うかを業者と確かめます。
必要書類と支払いの決まり
都の事前申込は3点の書類で出せますが、実績報告では支払いを証明する書類が必須です。
令和8年度の事前申込分から、実績報告のときに「金融機関発行の証明書等」の提出が必須になりました。[2] 都は「現金の受け渡し」による取引を、助成の対象外としています。[3] 振込やローンなど、金融機関の記録が残る方法で払います。
| 書類 | 求めている区市の例 |
|---|---|
| 見積書・内訳書 | 江東区(施工会社の印)、中央区(発行から3か月以内)、葛飾区 [4][8][9] |
| 着工前の写真 | 江東区(カラー)、墨田区(撮影日入り)、大田区(ないと対象外)[4][6][10] |
| 領収書と内訳 | 杉並区、豊島区、荒川区(本体と施工の内訳)[13][14][17] |
| SII登録がわかる資料 | 港区(検索結果の印刷)、杉並区、豊島区 [7][13][14] |
| 納税証明書 | 北区、葛飾区(課税証明書は不可)[5][9] |
| 国・都の決定や確定の書類 | 品川区、新宿区、中央区(併用する場合)[16][15][8] |
区の書類では、申請者、契約者、領収書の宛名、振込口座の名義をそろえるよう求めることが多いです。[13][14] 家族の名義で支払うと申請できないことがあるので、契約の前に名義を決めておきます。
あなたがやること: 契約者と支払う人を同じにし、支払いは金融機関の記録が残る方法にします。
SII登録品かどうかは、見積書に書かれた型番で確かめられます。
業者に任せられる範囲
東京都の手続きは代行を頼めますが、区や市には本人の申請が必要なところもあります。
都は、申請の手続きの代行を第三者に頼めるとしています。代行を頼むと、公社からの連絡は原則として代行者に届きます。[1] 区や市の扱いは次のとおりです。
| 自治体 | 代行の扱い | 出典 |
|---|---|---|
| 東京都 | 手続きを第三者に依頼できる | [1] |
| 足立区・江東区・港区・豊島区 | 業者による提出・代理申請ができる | [12][4][7][14] |
| 新宿区 | 代行できる。1代行者あたり1日5件まで | [15] |
| 中野区 | 代行は原則として販売した事業者。交付決定通知は本人に郵送 | [18] |
| 大田区 | 委任状があれば、受注した区内の中小事業者が代理申請できる | [10] |
代行を頼んでも、申請するのは本人です。都の申請状況は、事前申込の受付番号があれば電子申請で確かめられます。代行を頼んだ場合は、受付番号を代行者に聞きます。[2]
代行者の不正には、自治体が措置をとっています。新宿区は2026年9月9日から1年間、実際と異なる申請書を作った手続代行者を、補助の対象外にしました。[20]
あなたがやること: どこまで任せるかを契約の前に業者と決め、事前申込の受付番号を控えます。
代行の範囲は業者ごとに違うため、複数社の見積もりで対応をくらべると選びやすくなります。
つまずきやすい5つの点
つまずきの多くは、順番、名義、支払い方法、製品、期限の5つです。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 都の受付通知より後に契約したか | 都は事前申込の前の契約を対象にしない [1] |
| 製品がSIIの2026年度登録品か | 10月1日以降の事前申込はこの条件 [1] |
| 支払いが現金でないか | 現金の受け渡しは対象外 [3] |
| 事前申請型の区で、決定より後に着工したか | 先に着工すると対象外 [7][4] |
| 申請者・契約者・宛名・口座がそろっているか | 名義が違うと受け付けない区がある [13][14] |
受付状況は週ごとに変わることがあります。申請の直前にも、都と区のページで受付中かどうかを確かめてください。
あなたがやること: 契約の前にこの表を業者と一緒に見て、5つすべてに答えられるかを確かめます。
あなたの地域の補助金
次にやること
順番を決めるには、まず見積書が必要です。都の事前申込にも見積書を添えるため、申請に慣れた業者から早めに見積もりをもらっておくと、段取りが組みやすくなります。
よくある質問
あわせて読みたい
出典
- 令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業 助成金申請の手引き ver.1.0(東京都環境公社、2026年5月29日、PDF) p.3〜4(流れ・契約の時期・振込の目安)、p.10・p.12(対象機器・太陽光等の条件)、p.17(助成額)、p.18〜21(事前申込・期限・修正・代行) 2026年10月24日確認
- 令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業(クール・ネット東京)(提出書類変更・助成対象機器変更のお知らせ、申請状況確認) 2026年10月24日確認
- 令和7年度事業の受付期間及び令和8年度事業の概要・今後の予定について(東京都環境局・東京都環境公社、2026年2月18日、PDF) 2026年10月24日確認
- 江東区 地球温暖化防止設備導入助成 事業のご案内(個人住宅用、2026年4月1日、PDF) 2026年10月24日確認
- 北区 再生可能エネルギー及び省エネルギー機器等導入助成(一般用)(2026年9月25日更新)/ご案内【一般用】(令和8年度、PDF) 2026年10月24日確認
- 墨田区 地球温暖化防止設備導入助成制度 令和8年度 申請編パンフレット(PDF) 2026年10月24日確認
- 港区 創エネ・省エネ助成パンフレット(2026年版、PDF) 2026年10月24日確認
- 中央区 自然エネルギー・省エネルギー機器等導入費助成(住宅用)(2026年10月5日掲載) 2026年10月24日確認
- 令和8年度 個人住宅用かつしかエコ助成金のご案内(葛飾区、PDF) 2026年10月24日確認
- 令和8年度 大田区住宅リフォーム助成事業 パンフレット(PDF) 2026年10月24日確認
- 八王子市 再生可能エネルギー利用機器等設置費補助制度(2026年9月4日更新) 2026年10月24日確認
- 足立区 太陽光発電システム及び蓄電池設置費補助金(設置後申請)(2026年10月1日更新) 2026年10月24日確認
- 杉並区 エコ住宅促進助成 手続き案内(令和8年度、2026年10月15日更新)/申請の手引き(PDF) 2026年10月24日確認
- 豊島区エコ住宅普及促進費用助成金(個人住宅向け、2026年10月14日更新) 2026年10月24日確認
- 新宿区 新エネルギー及び省エネルギー機器等の導入補助(2026年10月16日更新) 2026年10月24日確認
- 令和8年度 しながわゼロカーボンアクション助成 ご案内パンフレット(品川区、2026年5月1日、PDF) 2026年10月24日確認
- 荒川区エコ助成事業(2026年10月16日更新)/よくある質問(令和8年4月1日現在、PDF) 2026年10月24日確認
- 中野区 省エネルギー設備等の設置に係る費用の一部を補助します(2026年9月4日更新)/令和8年度 Q&A(PDF) 2026年10月24日確認
- 板橋区 令和8年度 省エネ・再エネ機器等導入ポイント(いたばしエコポイント事業) 2026年10月24日確認
- 新宿区 手続代行者に対する措置について(2026年9月9日) 2026年10月24日確認
- 令和8年度千代田区省エネルギー改修等助成制度(2026年10月23日更新) 2026年10月24日確認
- 調布市 太陽光発電設備・蓄電池設備等設置補助 令和8年度 制度案内(2026年7月24日更新、PDF) 2026年10月24日確認
- 文京区 新エネルギー・省エネルギー設備設置費の助成について(2026年10月20日更新)/令和8年度 助成パンフレット(PDF) 2026年10月24日確認
- 川崎市太陽光発電設備等設置費補助金交付要綱(R8)(川崎市、PDF) 第9条・第11条の2 2026年10月24日確認
- 横浜グリーンエネルギーパートナーシップ事業(横浜市、2026年10月23日更新)/YGrEP 事業説明資料(PDF) p.16〜17 2026年10月24日確認
更新履歴
- 2026年10月24日 新しい構成で全面改稿。区市ごとの申請のタイミングの表、都と区を組み合わせる順番、支払いの決まりを追加
- 2026年10月24日 公開
次回確認予定:2026年11月24日