いま受付中の国の蓄電池補助金は、見つかっていません。
DRリソース導入のための家庭用蓄電システム等導入支援事業
蓄電池・既存・新築
みらいエコ住宅2026事業
新築住宅(省エネ性能)・新築向け
2026年10月時点で、既築住宅に後付けする家庭用蓄電池向けの国の補助金で受付中のものは確認できていない。新築はみらいエコ住宅2026事業(省エネ性能の高い住宅への定額補助)があるが、蓄電池そのものへの補助ではない
はじめに
DR補助金は、家庭用の蓄電池を新しくつけるときに国が出していた補助金です。正式には「家庭用蓄電システム導入支援事業」といい、国が指定する事務局(SII)が受け付けていました。[1]
2026年度のDR補助金は、予算に達して5月29日に受付を終えました。 SIIは再開の予定はないとしており、いまから申し込むことはできません。[2] ただ、東京都の蓄電池の補助にも「DR実証」に参加すると上乗せがある仕組みがあり、DRという考え方そのものは、これからも補助金を受け取るうえで関わってきます。
補助金の額は条件でほぼ決まりますが、実際に払う額は設置費用しだいです。このページでは、DR補助金の中身と、終わったあとに使える補助金、見積もりで確かめたいことを説明します。
このページの要点
- DR補助金は、1kWhあたり3.45万円、上限60万円の国の補助金だった
- 2026年5月29日に予算到達で受付終了。SIIは再開の予定はないとしており、後継の制度も未発表
- 条件は「SII登録品」「1kWhあたり12.5万円以下」「2028年3月までDRに参加」など
- 東京都なら、DR実証への参加で10万円上乗せされる補助がいまも受付中
DRとは?
DR(デマンドレスポンス)は、電気が足りないときや余っているときに、電力会社などからの合図に合わせて、家庭の蓄電池の充電と放電のタイミングを調整する仕組みです。
たとえば、電気が余りがちな昼間に充電しておき、電気が足りなくなりがちな夕方に放電する、といった動きを遠隔で行います。たくさんの家庭の蓄電池をまとめて動かすことで、発電所を増やさずに電力の需給を安定させる狙いがあります。DRの合図を出す事業者を「アグリゲーター」と呼びます。[1]
金額の決まり方
DR補助金の額は、次の3つのうち、いちばん低い額になります。[1]
- 蓄電池の容量(初期実効容量)× 1kWhあたり3.45万円
- 設備費と工事費の合計 × 10分の3
- 1申請あたりの上限60万円
災害に備える機能などの基準を満たすと、1kWhあたり0.2万円、使用済み蓄電池を回収する仕組み(広域認定)があると0.1万円が加算され、最大で1kWhあたり3.75万円になります。[1]
| 容量 | 容量×3.45万円 | 上限との比較 |
|---|---|---|
| 5kWh | 17.25万円 | 上限内 |
| 7kWh | 24.15万円 | 上限内 |
| 10kWh | 34.5万円 | 上限内 |
| 15kWh | 51.75万円 | 上限内 |
実際には、2つ目の「費用の10分の3」が低くなることもあります。たとえば7kWhで費用が70万円なら、70万円×10分の3=21万円が補助額になります。
受け取るための条件
主な条件は次のとおりです。[1]
- SIIに登録された家庭用蓄電システムを、新しく導入すること
- 設備費と工事費の合計が、税抜で1kWhあたり12.5万円以下であること(国の目標価格)
- 蓄電池の制御に使う機器が、国のセキュリティ基準(JC-STAR★1)を取っていること
- アグリゲーターとDRの契約を結ぶか、電力会社のDRメニューに入り、2028年3月31日まで続けること
「1kWhあたり12.5万円以下」という条件は、国が考える蓄電池の価格の目安でもあります。補助金がない場合でも、見積もりが高すぎないかを判断するひとつの基準になります。
受付はいつまでだった?
終わったあとに使える補助金
いまは、都道府県や区市町村の補助が中心です。特に東京都は、国のDR補助金より大きな補助を出しています。
あなたの地域の補助金
国の補助が終わったいまは、住んでいる都県と区市町村の補助で自己負担が決まります。地域の金額と受付状況を確かめてください。
見積もりで確かめておきたいこと
国の補助がない分、自治体の補助やDRの上乗せをもれなく使えるかで、自己負担が変わります。見積もりのときに、次のことを業者に確かめておきましょう。
- 製品がSIIの登録製品か、DRに対応できるか
- 東京都のDR実証に参加する場合、必要な機器と、その費用がいくらか
- 1kWhあたりの価格が、国の目標価格(12.5万円・税抜)とくらべて高すぎないか
都道府県と区市町村の補助の合計は、シミュレーターで先に計算できます。補助の額は条件で決まりますが、DRに必要な機器の費用も含めて、自己負担は見積もりで確かめるまで決まりません。
よくある質問
次のDR補助金はいつ始まる?
2026年度の分は、SIIが再開の予定はないとしています。[2] 次の年度の後継の制度も、2026年10月24日時点で発表されていません。予想はせず、発表があればこのページと速報でお知らせします。
DRに参加すると、家の電気が勝手に使われる?
DRでは、蓄電池の充電と放電のタイミングが遠隔で調整されます。停電時に使える量や、参加中の使い方の制限は、契約するアグリゲーターや電力会社のメニューによって違います。契約の前に条件を確かめてください。
東京都のDR実証とDR補助金は同じもの?
別のものです。DR補助金は国の補助金で、東京都のDR実証は都の蓄電池の補助に上乗せされる仕組みです。いま申し込めるのは、東京都のほうです。[3]
あわせて読みたい
出典
- 家庭用蓄電システム導入支援事業 公募要領(1.1版)(SII、2026年3月26日、PDF) p.9(目標価格)、p.11(補助額)、p.12(公募期間)。2026年10月24日確認
- SII 令和7年度補正 家庭用蓄電システム導入支援事業 お知らせ(2026年5月29日)。予算到達による公募終了と、再開の予定がないことを告知 2026年10月24日確認
- 東京都 家庭における蓄電池導入促進事業(令和8年度)/令和8年度事業の概要(東京都環境局、2026年2月18日、PDF) 2026年10月24日確認
- 令和8年度 家庭における省エネ・再エネ活用設備導入補助金(埼玉県エネルギー環境課、2026年8月31日更新) 2026年10月24日確認
- 住宅用省エネルギー設備等に対する補助制度(千葉県、2026年9月7日更新) 2026年10月24日確認
- 令和8年度神奈川県住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金(神奈川県、2026年10月22日更新) 2026年10月24日確認
更新履歴
- 2026年10月24日 埼玉県・千葉県・神奈川県の状況と「あなたの地域の補助金」ボックスを追加
- 2026年10月24日 公開
次回確認予定:2026年10月31日